無農薬で本当に野菜ができるの?

 

 意外かもしれませんが、野菜などに農薬が使われるようになったのは戦後です。
 日本の農業はそれよりもずっと昔から続いているのですから、戦後から現代までの期間を考えると、農薬を使っている歴史というのはものすごく短いのです。

 

 このことだけ見ても分かるように、結論から言ってしまえば無農薬で野菜を作ることは可能です。
 ですが、農薬を使わないと虫食いだらけになってしまうイメージを持っている方も多いでしょう。


適当な土と肥料が必要

 

 しかし虫が田畑に寄ってくるのは、土に巻かれた大量の肥料のせいなのです。
 道端でも家の庭先でも、野菜や果物が成っているところに害虫が押し寄せてくることはありませんし、一般家庭でも農薬を散布したりすることはありません。
 自然界を見れば分かることですが、野山などになった果物が虫に食い尽くされているなんてこともありません。
 それなのに出荷用の食材を栽培している場所に害虫が群がるのは、窒素などの栄養分をたっぷり含んだ肥料が撒かれている土が使われているからです。

 

 逆に言うと、害虫の餌となる肥料を使わなければ、健康を脅かす農薬を必要以上に散布しなくても野菜はきちんと育っていくということです。

手間ひまかけておいしい野菜を作る

 

 無農薬野菜は、農家の方が一つ一つの野菜の害虫を駆除して育てている、と思っている方もいるかもしれませんね。
 確かにそんな栽培方法では、商品として販売出来る量を作ることはできません。
 もちろんある程度の手間ひまはかけますが、土壌を整えて肥料を出来るだけ使わないなど知恵と工夫で農薬を使わずに栽培されているのです。